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卵巣がん
をテンプレートにして作成 ::
医療 Wiki
illness
:卵巣がん をテンプレートにして作成
開始行:
#norelated
#contents
*概要
卵巣は子宮の両わきに各ひとつずつある親指大の楕円形の臓器...
卵巣の腫瘍はその発生する組織によって大別されます。最も多...
卵巣は、腫瘍ができてもはじめはほとんど自覚症状がなく、腹...
**種類
卵巣のがんはその発生する組織によって分類され、表層上皮性...
そのほかに、胚細胞腫瘍、性索間質性などの種類があり、それ...
**症状
初期症状では下腹部にシコリを感じる程度で、進行するまで自...
卵巣癌には、転移しにくい癌と転移しやすい癌があります。転...
腫瘍が大きくなると下腹部にしこりをみつけたり、圧迫感があ...
転移しやすい癌の場合は、腫瘍が卵巣内であまり大きくならな...
**原因
遺伝的関与があるとされているのは卵巣がんの方の約5~10%で...
また発生リスクが高まるケースとして、出産の経験がないこと...
また、可能性のあるリスク要因として、排卵誘発剤の使用、食...
**検査
-内診
医師が膣内に指や細い器具を入れ、子宮と卵巣の大きさ、かた...
子宮頸部のパパニコロウ試験(子宮頸部の細胞をこすりとり、...
-超音波検査
超音波を腹部の表面にあて、臓器に反射させることによって生...
腹部を画像化することにより、腫瘍の場所や内部の構造、転移...
-腫瘍マーカー
体内に腫瘍ができると、血液や尿に含まれる、たんぱくや酵素...
これらの物質を腫瘍マーカーといい、採血による血液検査で調...
卵巣がんでは[[CA125]]とよばれるマーカーが代表的で、上皮性...
-CTスキャン
エックス線を使って体内を撮影し、精細な連続画像を作成する...
-生検
腫瘍や転移の疑いがある場合に、細胞や組織を採取して検査す...
-MRI
電磁波、磁力を利用してからだの断面図を約20~40分にかけて...
体への負担が比較的少ない検査ですが、ペースメーカーなど体...
**診断
下腹部に圧迫感のある場合は、腫瘍があるかどうか、卵巣の腫...
血液中に微量に存在する[[CA125]]という糖タンパクを測定する...
卵巣癌の中で最も多いタイプの漿液性(しょうえきせい)腺癌は[...
転移のある卵巣癌ではほとんどの人が[[CA125]]陽性で、多くは...
しかし、早期癌では陽性率は低く、また、若い女性の中には癌...
**病期 ステージ
腹膜播種のような転移を術前に画像診断で見つけることは難し...
手術中、直接見ることができる転移の有無だけでなく、手術後...
-I期
がんが片側あるいは両側の卵巣だけにとどまっている状態
--Ia期
がんが片側の卵巣だけにある
--Ib期
がんが両側の卵巣にある
--Ic期
がんが片側または両側の卵巣にある場合で、がんにより被膜(...
-II期
がんが卵巣の周囲、つまり卵管、子宮、直腸、膀胱などの腹膜...
--IIa期
がんは子宮または卵管(卵子が卵巣から子宮へと通過する細長...
--IIb期
がんは骨盤の中にあるその他の臓器にまで広がっている
--IIc期
がんは子宮、卵管、骨盤内の別の臓器に広がっており、腹腔か...
-III期
がんが上腹部、または後腹膜リンパ節あるいは鼠径(そけい)...
--IIIa期
がんは肉眼的には骨盤内にとどまっているが、がん細胞が骨盤...
--IIIb期
がんが骨盤外に広がっているが、その大きさは直径2cm未満
--IIIc期
がんが骨盤外に広がっていて、その大きさは直径2cm以上、また...
-IV期 がんが遠隔部位に転移しているか、あるいは肝臓実質に...
**薬
***抗がん剤
-ドセタキセル点滴静注(一般名:ドセタキセル)
-タキソール注射液(一般名:パクリタキセル)
-パラプラチン注射液(一般名:カルボプラチン)
-ブレオ注射用(一般名:ブレオマイシン塩酸塩)
-ベプシド注、ベプシドカプセル、ラステット注、ラステットS...
-ランダ注、ブリプラチン注(一般名:シスプラチン)
**治療法
***外科療法
卵巣癌は手術によって診断が確実にできます。
また、がん細胞のタイプや拡がりの程度がわかり、その後の治...
大網は卵巣癌の転移が最もよく起こる組織であり、切除しても...
****片側付属器切除術
病巣となっている片側の卵巣と卵管を開腹手術によって取り除...
-適用される患者
がんが片方の卵巣にある(Ia期の)方
-他の治療法に比べての優位性
残した卵巣が手術前と同じようにはたらきます。
-留意すべきこと
残した卵巣にがんが再発する場合があります。
****両側付属器切除術
病巣となっている両側の卵巣と卵管を開腹手術によって取り除...
-適用される患者
がんが両側の卵巣にある(Ib期の)方
妊娠を希望する方
-他の治療法に比べての優位性
閉経後の女性の場合、体調の変化はありません。
-留意すべきこと
閉経前の女性が行うと、卵巣の機能がなくなり、更年期障害と...
-副作用と対策
--卵巣欠落症状
閉経前に両側の卵巣を切除した場合、女性ホルモンが減少し、...
血行をよくしたり、リラックスするようにしましょう。時間の...
****子宮全摘出術
子宮および子宮頸部を開腹手術によって取り除く方法です。
-適用される患者
患者の方がんが子宮に広がっている(IIa、IIb、IIc期)の方
妊娠を希望する方
-他の治療法に比べての優位性
子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮頸がんなど子宮の摘出が必要な病...
-留意すべきこと
妊娠を希望している方には適応しない場合があります。
-副作用と対策
--排尿障害
手術後に尿意を感じにくくなることや、排尿ができなくなって...
術後にリハビリテーションを行い排尿の感覚を記憶させます。...
****大網切除術
-適用される患者
胃から垂れさがり、大小腸をおおっている大きな網のような脂...
大網への転移がみられる方
-他の治療法に比べての優位性
切除しても日常生活に大きな影響はないといわれています。
-留意すべきこと
肉眼で見て正常であれば切除に治療的な意味はないともいわれ...
****(腸管などの)合併切除
がんが周辺の臓器に浸潤し、強い癒着をおこす場合に、まわり...
-適用される患者
腸管などに強い癒着がある方
-他の治療法に比べての優位性
周辺の臓器を傷つけずに切除できることが多いです。
-留意すべきこと
人工肛門などが必要になることもあるので、手術前に必ず医師...
****後腹膜リンパ節郭清(かくせい)
後腹膜リンパ節は、卵巣がんの転移が起こりやすい部位のひと...
転移が疑われるリンパ節を採取して検査することをサンプリン...
腸管などの合併切除 腹腔内の転移をできるだけ切除するために...
-適用される患者
リンパ節への転移の可能性がある方
-他の治療法に比べての優位性
腹水細胞診にがん細胞が認められる場合(Ic期)や、リンパ節...
-留意すべきこと
リンパ浮腫になる可能性があります。
-副作用と対策
--リンパ浮腫
体に水分をため込みやすくなり、下半身にむくみがあらわれる...
リンパを流すよう自分でマッサージなどをします。症状がやわ...
***放射線療法
高エネルギーX線を身体の外から照射する外照射と、放射性リン...
-適用される患者
ステージIのがんが卵巣のみにある方、鎖骨上リンパ節への転移...
-他の治療法に比べての優位性
鎖骨上リンパ節への転移など、腫瘍の範囲が限られている場合...
-留意すべきこと
腹部全体にがん細胞が広がっている場合は、照射の範囲が絞り...
-副作用と対策
--吐き気、嘔吐
放射線をあてた部位が腹部に近い場合、吐き気をもよおすこと...
気分のよい時に食べられるものを食べるようにしましょう。症...
--皮膚炎
放射線をあてた部位に、日焼けをしたときのような赤みや、強...
炎症をおこしている箇所は優しく扱うようにしましょう。場合...
--倦怠感
日常生活をさまたげるようなだるさを感じた状態です。
音楽や読書など気分を晴らす行動、栄養状態や睡眠状態の改善...
***化学療法
抗癌剤を使う治療を化学療法といいます。抗癌剤は手術でとり...
卵巣癌は、成人の癌の中では抗癌剤が比較的よく効きます。抗...
いずれの場合でも、抗癌剤は血液中に入り全身に広がって作用...
抗癌剤を繰り返し使うことによって、癌細胞が完全に消滅する...
抗癌剤の副作用として、血液中の白血球と血小板の減少、貧血...
****TC療法
2種類の抗がん剤を併用した治療法です。制吐剤と抗アレルギー...
-適用される患者
表層上皮性、間質性腫瘍の方
-他の治療法に比べての優位性
切除不能の進行卵巣がんの7割の方の腫瘍が半分に減少した状態...
-留意すべきこと
パクリキタセルにはアルコールが含まれるため、アルコールに...
-副作用と対策
--脱毛
初回の治療から2~3週間過ぎたころから、髪の毛が抜けはじめ...
新しく生えてきた髪質が一時的に変わってしまうこともありま...
かつらやスカーフ、帽子などを使用するほか、あらかじめ髪の...
--末梢神経障害
手袋や靴下の着用範囲におこりやす いといわれています。軽度...
痛みをともなう場合には、痛み止めの薬を使い症状をやわらげ...
--筋肉痛、関節痛
治療を開始してから2~3日後に症状があらわれ、数日以内にや...
痛みを感じた場合、その周囲を十分にマッサージし血液の流れ...
****DC療法
2種類の抗がん剤を併用した治療法です。制吐剤と抗アレルギー...
-適用される患者
表層上皮性腫瘍の方
-他の治療法に比べての優位性
末梢神経障害の合併症のおそれがある場合は、DC療法の選択が...
-留意すべきこと
乳化剤に対する過敏症を持つ方は使用出来ません。
-副作用と対策
--骨髄抑制
脊髄の機能が不十分になることです。骨髄では赤血球、白血球...
また、血小板の減少が原因で出血しやすくなり、貧血を引き起...
---骨抗生物質の投与や、好中球を増加させることができるG-...
--脱毛
初回の治療から2~3週間過ぎたころから、髪の毛が抜けはじめ...
かつらやスカーフ、帽子などを使用するほか、あらかじめ髪の...
--浮腫
顔や足にむくみを生じることがあります。投与が終了してから...
体をしめつけるような衣服や靴などはさけましょう。
****BEP療法
3種類の抗がん剤を併用した治療法です。ブレオマイシン(B)...
-適用される患者
胚細胞腫瘍の方
-他の治療法に比べての優位性
9割の方の腫瘍が半分に減少した状態が4週間以上継続したとい...
-留意すべきこと
重大な機能障害がおこる可能性があります。
-副作用と対策
--腎機能障害
腎機能が低下し、老廃物が血液中にたまってしまう状態です。...
投与する薬剤量を減らしますなどの対処が行われます。
--肺機能障害
風邪に似た症状からはじまる副作用のひとつで、肺胞が炎症を...
軽度であれば、経過を慎重にみながら治療を進めることもあり...
--脱毛
初回の治療から2~3週間過ぎたころから、髪の毛が抜けはじめ...
かつらやスカーフ、帽子などを使用するほか、あらかじめ髪の...
****プラチナ製剤単剤療法
シスプラチンなどのプラチナ製剤を使用した単剤療法です。プ...
-適用される患者
再発上皮性悪性腫瘍の方、初回化学療法終了後6ヶ月以上経過し...
-他の治療法に比べての優位性
ほかの抗がん剤に効果がみられない場合や、薬剤耐性をもった...
-留意すべきこと
投与前に必ず腎臓機能の検査を行い、水分を大量に摂る必要が...
-副作用と対策
--腎機能障害
腎機能が低下し、老廃物が血液中にたまってしまう状態です。...
投与する薬剤量を減らしますなどの対処が行われます。
--吐き気
シスプラチン使用時に強く出ることが多いです。
予防のためにあらかじめ制吐剤を点滴します。食事がとれない...
**罹患した著名人
-有賀さつき アナウンサー
2018年1月30日、卵巣がんで逝去した。(享年52歳)
終了行:
#norelated
#contents
*概要
卵巣は子宮の両わきに各ひとつずつある親指大の楕円形の臓器...
卵巣の腫瘍はその発生する組織によって大別されます。最も多...
卵巣は、腫瘍ができてもはじめはほとんど自覚症状がなく、腹...
**種類
卵巣のがんはその発生する組織によって分類され、表層上皮性...
そのほかに、胚細胞腫瘍、性索間質性などの種類があり、それ...
**症状
初期症状では下腹部にシコリを感じる程度で、進行するまで自...
卵巣癌には、転移しにくい癌と転移しやすい癌があります。転...
腫瘍が大きくなると下腹部にしこりをみつけたり、圧迫感があ...
転移しやすい癌の場合は、腫瘍が卵巣内であまり大きくならな...
**原因
遺伝的関与があるとされているのは卵巣がんの方の約5~10%で...
また発生リスクが高まるケースとして、出産の経験がないこと...
また、可能性のあるリスク要因として、排卵誘発剤の使用、食...
**検査
-内診
医師が膣内に指や細い器具を入れ、子宮と卵巣の大きさ、かた...
子宮頸部のパパニコロウ試験(子宮頸部の細胞をこすりとり、...
-超音波検査
超音波を腹部の表面にあて、臓器に反射させることによって生...
腹部を画像化することにより、腫瘍の場所や内部の構造、転移...
-腫瘍マーカー
体内に腫瘍ができると、血液や尿に含まれる、たんぱくや酵素...
これらの物質を腫瘍マーカーといい、採血による血液検査で調...
卵巣がんでは[[CA125]]とよばれるマーカーが代表的で、上皮性...
-CTスキャン
エックス線を使って体内を撮影し、精細な連続画像を作成する...
-生検
腫瘍や転移の疑いがある場合に、細胞や組織を採取して検査す...
-MRI
電磁波、磁力を利用してからだの断面図を約20~40分にかけて...
体への負担が比較的少ない検査ですが、ペースメーカーなど体...
**診断
下腹部に圧迫感のある場合は、腫瘍があるかどうか、卵巣の腫...
血液中に微量に存在する[[CA125]]という糖タンパクを測定する...
卵巣癌の中で最も多いタイプの漿液性(しょうえきせい)腺癌は[...
転移のある卵巣癌ではほとんどの人が[[CA125]]陽性で、多くは...
しかし、早期癌では陽性率は低く、また、若い女性の中には癌...
**病期 ステージ
腹膜播種のような転移を術前に画像診断で見つけることは難し...
手術中、直接見ることができる転移の有無だけでなく、手術後...
-I期
がんが片側あるいは両側の卵巣だけにとどまっている状態
--Ia期
がんが片側の卵巣だけにある
--Ib期
がんが両側の卵巣にある
--Ic期
がんが片側または両側の卵巣にある場合で、がんにより被膜(...
-II期
がんが卵巣の周囲、つまり卵管、子宮、直腸、膀胱などの腹膜...
--IIa期
がんは子宮または卵管(卵子が卵巣から子宮へと通過する細長...
--IIb期
がんは骨盤の中にあるその他の臓器にまで広がっている
--IIc期
がんは子宮、卵管、骨盤内の別の臓器に広がっており、腹腔か...
-III期
がんが上腹部、または後腹膜リンパ節あるいは鼠径(そけい)...
--IIIa期
がんは肉眼的には骨盤内にとどまっているが、がん細胞が骨盤...
--IIIb期
がんが骨盤外に広がっているが、その大きさは直径2cm未満
--IIIc期
がんが骨盤外に広がっていて、その大きさは直径2cm以上、また...
-IV期 がんが遠隔部位に転移しているか、あるいは肝臓実質に...
**薬
***抗がん剤
-ドセタキセル点滴静注(一般名:ドセタキセル)
-タキソール注射液(一般名:パクリタキセル)
-パラプラチン注射液(一般名:カルボプラチン)
-ブレオ注射用(一般名:ブレオマイシン塩酸塩)
-ベプシド注、ベプシドカプセル、ラステット注、ラステットS...
-ランダ注、ブリプラチン注(一般名:シスプラチン)
**治療法
***外科療法
卵巣癌は手術によって診断が確実にできます。
また、がん細胞のタイプや拡がりの程度がわかり、その後の治...
大網は卵巣癌の転移が最もよく起こる組織であり、切除しても...
****片側付属器切除術
病巣となっている片側の卵巣と卵管を開腹手術によって取り除...
-適用される患者
がんが片方の卵巣にある(Ia期の)方
-他の治療法に比べての優位性
残した卵巣が手術前と同じようにはたらきます。
-留意すべきこと
残した卵巣にがんが再発する場合があります。
****両側付属器切除術
病巣となっている両側の卵巣と卵管を開腹手術によって取り除...
-適用される患者
がんが両側の卵巣にある(Ib期の)方
妊娠を希望する方
-他の治療法に比べての優位性
閉経後の女性の場合、体調の変化はありません。
-留意すべきこと
閉経前の女性が行うと、卵巣の機能がなくなり、更年期障害と...
-副作用と対策
--卵巣欠落症状
閉経前に両側の卵巣を切除した場合、女性ホルモンが減少し、...
血行をよくしたり、リラックスするようにしましょう。時間の...
****子宮全摘出術
子宮および子宮頸部を開腹手術によって取り除く方法です。
-適用される患者
患者の方がんが子宮に広がっている(IIa、IIb、IIc期)の方
妊娠を希望する方
-他の治療法に比べての優位性
子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮頸がんなど子宮の摘出が必要な病...
-留意すべきこと
妊娠を希望している方には適応しない場合があります。
-副作用と対策
--排尿障害
手術後に尿意を感じにくくなることや、排尿ができなくなって...
術後にリハビリテーションを行い排尿の感覚を記憶させます。...
****大網切除術
-適用される患者
胃から垂れさがり、大小腸をおおっている大きな網のような脂...
大網への転移がみられる方
-他の治療法に比べての優位性
切除しても日常生活に大きな影響はないといわれています。
-留意すべきこと
肉眼で見て正常であれば切除に治療的な意味はないともいわれ...
****(腸管などの)合併切除
がんが周辺の臓器に浸潤し、強い癒着をおこす場合に、まわり...
-適用される患者
腸管などに強い癒着がある方
-他の治療法に比べての優位性
周辺の臓器を傷つけずに切除できることが多いです。
-留意すべきこと
人工肛門などが必要になることもあるので、手術前に必ず医師...
****後腹膜リンパ節郭清(かくせい)
後腹膜リンパ節は、卵巣がんの転移が起こりやすい部位のひと...
転移が疑われるリンパ節を採取して検査することをサンプリン...
腸管などの合併切除 腹腔内の転移をできるだけ切除するために...
-適用される患者
リンパ節への転移の可能性がある方
-他の治療法に比べての優位性
腹水細胞診にがん細胞が認められる場合(Ic期)や、リンパ節...
-留意すべきこと
リンパ浮腫になる可能性があります。
-副作用と対策
--リンパ浮腫
体に水分をため込みやすくなり、下半身にむくみがあらわれる...
リンパを流すよう自分でマッサージなどをします。症状がやわ...
***放射線療法
高エネルギーX線を身体の外から照射する外照射と、放射性リン...
-適用される患者
ステージIのがんが卵巣のみにある方、鎖骨上リンパ節への転移...
-他の治療法に比べての優位性
鎖骨上リンパ節への転移など、腫瘍の範囲が限られている場合...
-留意すべきこと
腹部全体にがん細胞が広がっている場合は、照射の範囲が絞り...
-副作用と対策
--吐き気、嘔吐
放射線をあてた部位が腹部に近い場合、吐き気をもよおすこと...
気分のよい時に食べられるものを食べるようにしましょう。症...
--皮膚炎
放射線をあてた部位に、日焼けをしたときのような赤みや、強...
炎症をおこしている箇所は優しく扱うようにしましょう。場合...
--倦怠感
日常生活をさまたげるようなだるさを感じた状態です。
音楽や読書など気分を晴らす行動、栄養状態や睡眠状態の改善...
***化学療法
抗癌剤を使う治療を化学療法といいます。抗癌剤は手術でとり...
卵巣癌は、成人の癌の中では抗癌剤が比較的よく効きます。抗...
いずれの場合でも、抗癌剤は血液中に入り全身に広がって作用...
抗癌剤を繰り返し使うことによって、癌細胞が完全に消滅する...
抗癌剤の副作用として、血液中の白血球と血小板の減少、貧血...
****TC療法
2種類の抗がん剤を併用した治療法です。制吐剤と抗アレルギー...
-適用される患者
表層上皮性、間質性腫瘍の方
-他の治療法に比べての優位性
切除不能の進行卵巣がんの7割の方の腫瘍が半分に減少した状態...
-留意すべきこと
パクリキタセルにはアルコールが含まれるため、アルコールに...
-副作用と対策
--脱毛
初回の治療から2~3週間過ぎたころから、髪の毛が抜けはじめ...
新しく生えてきた髪質が一時的に変わってしまうこともありま...
かつらやスカーフ、帽子などを使用するほか、あらかじめ髪の...
--末梢神経障害
手袋や靴下の着用範囲におこりやす いといわれています。軽度...
痛みをともなう場合には、痛み止めの薬を使い症状をやわらげ...
--筋肉痛、関節痛
治療を開始してから2~3日後に症状があらわれ、数日以内にや...
痛みを感じた場合、その周囲を十分にマッサージし血液の流れ...
****DC療法
2種類の抗がん剤を併用した治療法です。制吐剤と抗アレルギー...
-適用される患者
表層上皮性腫瘍の方
-他の治療法に比べての優位性
末梢神経障害の合併症のおそれがある場合は、DC療法の選択が...
-留意すべきこと
乳化剤に対する過敏症を持つ方は使用出来ません。
-副作用と対策
--骨髄抑制
脊髄の機能が不十分になることです。骨髄では赤血球、白血球...
また、血小板の減少が原因で出血しやすくなり、貧血を引き起...
---骨抗生物質の投与や、好中球を増加させることができるG-...
--脱毛
初回の治療から2~3週間過ぎたころから、髪の毛が抜けはじめ...
かつらやスカーフ、帽子などを使用するほか、あらかじめ髪の...
--浮腫
顔や足にむくみを生じることがあります。投与が終了してから...
体をしめつけるような衣服や靴などはさけましょう。
****BEP療法
3種類の抗がん剤を併用した治療法です。ブレオマイシン(B)...
-適用される患者
胚細胞腫瘍の方
-他の治療法に比べての優位性
9割の方の腫瘍が半分に減少した状態が4週間以上継続したとい...
-留意すべきこと
重大な機能障害がおこる可能性があります。
-副作用と対策
--腎機能障害
腎機能が低下し、老廃物が血液中にたまってしまう状態です。...
投与する薬剤量を減らしますなどの対処が行われます。
--肺機能障害
風邪に似た症状からはじまる副作用のひとつで、肺胞が炎症を...
軽度であれば、経過を慎重にみながら治療を進めることもあり...
--脱毛
初回の治療から2~3週間過ぎたころから、髪の毛が抜けはじめ...
かつらやスカーフ、帽子などを使用するほか、あらかじめ髪の...
****プラチナ製剤単剤療法
シスプラチンなどのプラチナ製剤を使用した単剤療法です。プ...
-適用される患者
再発上皮性悪性腫瘍の方、初回化学療法終了後6ヶ月以上経過し...
-他の治療法に比べての優位性
ほかの抗がん剤に効果がみられない場合や、薬剤耐性をもった...
-留意すべきこと
投与前に必ず腎臓機能の検査を行い、水分を大量に摂る必要が...
-副作用と対策
--腎機能障害
腎機能が低下し、老廃物が血液中にたまってしまう状態です。...
投与する薬剤量を減らしますなどの対処が行われます。
--吐き気
シスプラチン使用時に強く出ることが多いです。
予防のためにあらかじめ制吐剤を点滴します。食事がとれない...
**罹患した著名人
-有賀さつき アナウンサー
2018年1月30日、卵巣がんで逝去した。(享年52歳)
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