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2: 2019-03-13 (水) 21:21:37 kondo ソース 現: 2019-05-28 (火) 13:46:45 kondo ソース
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原発性肝がんの大部分は肝細胞がんであることから「肝がん」という言葉は狭義に「肝細胞がん」を指す場合があります。 原発性肝がんの大部分は肝細胞がんであることから「肝がん」という言葉は狭義に「肝細胞がん」を指す場合があります。
 +
 +**分類 [#xc5901e8]
 +-肝細胞がん(HCC)
 +-肝内胆管がん(ICC)
 +-混合型肝がん
**肝細胞がんを発症する危険因子 [#b346e165] **肝細胞がんを発症する危険因子 [#b346e165]
肝臓がんの90%はB型・C型のウイルス性肝炎が原因といわれています。 肝臓がんの90%はB型・C型のウイルス性肝炎が原因といわれています。
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病気の診断を目的とした検査とは異なり、病気が疑われる人とそうでない人を初期段階の検査で選び分けることをスクリーニングといいます。 病気の診断を目的とした検査とは異なり、病気が疑われる人とそうでない人を初期段階の検査で選び分けることをスクリーニングといいます。
肝細胞がんの場合は、主に慢性肝炎の患者さんを対象に検査を行い、肝細胞癌が発生していないかどうかを定期的に調べます。 肝細胞がんの場合は、主に慢性肝炎の患者さんを対象に検査を行い、肝細胞癌が発生していないかどうかを定期的に調べます。
--dynamic CT(ダイナミックCT)+-dynamic CT(ダイナミックCT)
組織の明暗をはっきりさせる造影剤という検査薬を静脈に注射し、連続的に撮影するCTのことです。 組織の明暗をはっきりさせる造影剤という検査薬を静脈に注射し、連続的に撮影するCTのことです。
病的な変化が起きている部分の発見や、血液の流れを把握するのに有効です。 病的な変化が起きている部分の発見や、血液の流れを把握するのに有効です。
--dynamic MRI(ダイナミックMRI)+-dynamic MRI(ダイナミックMRI)
組織の明暗をはっきりさせる造影剤という検査薬を静脈に注射し、連続的に撮影するMRIのことです。 組織の明暗をはっきりさせる造影剤という検査薬を静脈に注射し、連続的に撮影するMRIのことです。
病的な変化が起きている部分の発見や、血液の流れを把握するのに有効です。 病的な変化が起きている部分の発見や、血液の流れを把握するのに有効です。
**腫瘍生検の危険性 [#oc46f9ad] **腫瘍生検の危険性 [#oc46f9ad]
-肝細胞がんは膨張性発育を示す充実性腫瘍であるため、生検のために腫瘍を穿刺(細い針で刺すこと)すると、腹膜播種を起こす危険があります。+肝細胞がんは膨張性発育を示す充実性腫瘍であるため、生検のために腫瘍を穿刺((穿刺とは細い針で刺すこと))すると、腹膜播種を起こす危険があります。
**症状 [#xf34ee5c] **症状 [#xf34ee5c]
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-TACE(肝動脈化学塞栓療法) -TACE(肝動脈化学塞栓療法)
腫瘍部を栄養する動脈のみならず併走する門脈枝をも化学塞栓します。 腫瘍部を栄養する動脈のみならず併走する門脈枝をも化学塞栓します。
-TACEは進行した肝細胞癌で、手術や経皮的凝固療法(ラジオ波熱凝固療法、マイクロ波凝固療法)ができない患者に推奨されます。ただし、 +TACEは進行した肝細胞癌で、手術や経皮的凝固療法(ラジオ波熱凝固療法、マイクロ波凝固療法)ができない患者に推奨されます。 
-TACEを行なう範囲と肝臓の機能のバランスを考慮して行なうことが重要です。黄疸のない、肝細胞癌が破裂した患者には、緊急でTACEを行なうことが有効です。+ただし、TACEを行なう範囲と肝臓の機能のバランスを考慮して行なうことが重要です。黄疸のない、肝細胞癌が破裂した患者には、緊急でTACEを行なうことが有効です。
同種赤血球輸血は術後の肝機能に負担をかけるため、かわりに血漿で出血分を補うことがあります。 同種赤血球輸血は術後の肝機能に負担をかけるため、かわりに血漿で出血分を補うことがあります。
 +
***その他の治療法 [#p7119f0b] ***その他の治療法 [#p7119f0b]
--経皮的ラジオ波凝固療法(RFA)+-経皮的ラジオ波凝固療法(RFA)
超音波で腫瘍の位置を確認しながら、皮膚をとおして腫瘍に針を刺し、そこからラジオ波という電磁波を照射して癌組織を熱で固める治療法です。 超音波で腫瘍の位置を確認しながら、皮膚をとおして腫瘍に針を刺し、そこからラジオ波という電磁波を照射して癌組織を熱で固める治療法です。
--ラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法+-ラジオ波&ruby(しょうしゃく){焼灼};療法
肝動注注化学療法 肝臓へむかう肝動脈にカテーテルという細い管を通し、抗癌剤を肝臓内の腫瘍を標的にして投与する治療法です。 肝動注注化学療法 肝臓へむかう肝動脈にカテーテルという細い管を通し、抗癌剤を肝臓内の腫瘍を標的にして投与する治療法です。
肝臓は門脈と肝動脈の2種類の血流を受けていますが、肝細胞がんは肝動脈にのみ血流を依存しています。 肝臓は門脈と肝動脈の2種類の血流を受けていますが、肝細胞がんは肝動脈にのみ血流を依存しています。
したがってこの方法は抗がん剤が腫瘍に直接届くため、全身化学療法にくらべ、少ない投与量で高い抗がん作用が期待でき、かつ全身に対する副作用が少ないという利点があります。 したがってこの方法は抗がん剤が腫瘍に直接届くため、全身化学療法にくらべ、少ない投与量で高い抗がん作用が期待でき、かつ全身に対する副作用が少ないという利点があります。
--経皮的エタノール局注療法(PEIまたはPEITと略)+-経皮的エタノール局注療法(PEIまたはPEITと略)
腫瘍の位置を超音波で確認しながら、皮膚をとおして腫瘍に針を刺し、そこからエタノールを直接注入して癌細胞の働きを止める治療法です。単独治療の適応は、2cm未満です。 腫瘍の位置を超音波で確認しながら、皮膚をとおして腫瘍に針を刺し、そこからエタノールを直接注入して癌細胞の働きを止める治療法です。単独治療の適応は、2cm未満です。
比較的安全で簡便な方法であるため広く行われていますが、エタノールが腫瘍にきちんと拡がらないなどの短所もあります。 比較的安全で簡便な方法であるため広く行われていますが、エタノールが腫瘍にきちんと拡がらないなどの短所もあります。
--経皮的マイクロ波凝固療法(PMCT)+-経皮的マイクロ波凝固療法(PMCT)
単独治療のよい適応は、2~3cm以下の肝細胞癌であり、15mm以下では治療効果が高い。 単独治療のよい適応は、2~3cm以下の肝細胞癌であり、15mm以下では治療効果が高い。

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