1: 2012-01-14 (土) 14:10:38 seriza | 現: 2019-03-25 (月) 20:34:16 kondo | ||
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交感神経の興奮を心臓に伝えるβ1受容体を遮断し、心臓の過剰な働きをゆるやかにすることにより、抗心不全作用を示します。通常、慢性心不全(虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく)の治療に用いられます。 | 交感神経の興奮を心臓に伝えるβ1受容体を遮断し、心臓の過剰な働きをゆるやかにすることにより、抗心不全作用を示します。通常、慢性心不全(虚血性心疾患または拡張型心筋症に基づく)の治療に用いられます。 | ||
+ | -本態性高血圧症(軽症~中等症) | ||
+ | -狭心症 | ||
+ | -心室性期外収縮 | ||
+ | -次の状態で、アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンII受容体拮抗薬、利尿薬、ジギタリス製剤等の基礎治療を受けている患者 | ||
+ | --虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全 | ||
+ | -頻脈性心房細動 | ||
**用法・用量 [#f91c1c0f] | **用法・用量 [#f91c1c0f] | ||
- | -開始及び用量調節期 | + | -本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、心室性期外収縮 |
- | 通常、成人は1回1錠(主成分として0.625mg)を1日1回服用から開始します。服用を2週間以上続けて忍容性がある(何事もなく飲み続けられる)場合には、1回2錠(1.25mg)を1日1回に増量されます。その後、忍容性がある場合には、4週間以上の間隔で段階的に増量し、忍容性がない場合には減量されます。 | + | 通常、成人にはビソプロロールフマル酸塩として、5mgを1日1回経口投与する。 |
+ | なお、年齢、症状により適宜増減する。 | ||
- | 用量の増減は必ず段階的に行われ、1回の服用量は1錠(0.625mg)、2錠(1.25mg)、4錠(2.5mg)、6錠(3.75mg)、または8錠(5mg)のいずれかを1日1回服用します。なおこの薬には、1錠中に0.625mgの主成分を含有する錠剤以外に、2.5mg及び5mgの錠剤があり、これらの錠剤を組み合わせて処方されることもあります。年齢・症状により開始用量は更に低用量で、増量幅は更に小さくなる場合もあります。 | + | -虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全 |
- | -維持期 | + | 通常、成人にはビソプロロールフマル酸塩として、1日1回0.625mg経口投与から開始する。1日1回0.625mgの用量で2週間以上経口投与し、忍容性がある場合には、1日1回1.25mgに増量する。 |
- | 通常、維持量としては1回2錠(1.25mg)~8錠(5mg)を1日1回服用します。くすりの効果により適宜増減されますが、1日1回8錠(5mg)を超えることはありません。必ず指示された服用方法に従ってください。 | + | その後忍容性がある場合には、4週間以上の間隔で忍容性をみながら段階的に増量し、忍容性がない場合は減量する。用量の増減は1回投与量を0.625、1.25、2.5、3.75又は5mgとして必ず段階的に行い、いずれの用量においても、1日1回経口投与とする。通常、維持量として1日1回1.25〜5mgを経口投与する。 |
- | + | なお、年齢、症状により、開始用量は更に低用量に、増量幅は更に小さくしてもよい。 | |
- | 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分を飛ばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのをやめないでください。 | + | また、患者の本剤に対する反応性により、維持量は適宜増減するが、最高投与量は1日1回5mgを超えないこと。 |
+ | -頻脈性心房細動 | ||
+ | 通常、成人にはビソプロロールフマル酸塩として、1日1回2.5mg経口投与から開始し、効果が不十分な場合には1日1回5mgに増量する。 | ||
+ | なお、年齢、症状により適宜増減するが、最高投与量は1日1回5mgを超えないこと。 | ||
**副作用 [#r0b710d5] | **副作用 [#r0b710d5] | ||
- | 主な副作用として、けん怠感、めまい、心不全、徐脈、呼吸困難、低血圧などが報告されています。 | + | -本態性高血圧症、狭心症、心室性期外収縮 |
+ | 主なものは、徐脈、心胸比増大、倦怠感、ふらつき、めまい、浮腫、房室ブロック 等 | ||
+ | 主な検査値異常変動は、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇 等 | ||
- | ***稀な副作用 [#q5bde3a0] | + | -慢性心不全 |
- | -心不全、完全房室ブロック、高度徐脈、洞不全症候群 | + | 主なものは、倦怠感、浮動性めまい、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、心不全、体位性めまい 等 |
+ | |||
+ | -頻脈性心房細動 | ||
+ | γ-GTP上昇、肝機能検査値異常、心室性期外収縮、頭痛、腹部不快感、尿中ブドウ糖陽性、頻尿 | ||
+ | |||
+ | ***重大な副作用 [#d144de74] | ||
+ | -心不全、完全房室ブロック、高度徐脈、洞不全症候群、浮腫 | ||
めまい、息苦しい、むくみ | めまい、息苦しい、むくみ | ||
+ | |||
+ | ***その他の副作用 [#b5cbf399] | ||
+ | ****本態性高血圧症、狭心症、心室性期外収縮、頻脈性心房細動の場合 [#dc6b5f86] | ||
+ | |BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):5%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):0.1~5%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):0.1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明| | ||
+ | //|血液及びリンパ系障害|-|-|-|-| | ||
+ | |肝臓|-|AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇|ビリルビン、LDH、Al-P、γ-GTPの上昇|肝腫大| | ||
+ | //|肝胆道系|-|-|-|-| | ||
+ | |腎臓|-|-|尿酸、クレアチニン、BUNの上昇、尿糖、頻尿|-| | ||
+ | //|泌尿器|-|-|-|-| | ||
+ | //|生殖系及び乳房|-|-|-|-| | ||
+ | //|精神系|-|-|-|-| | ||
+ | |精神神経系|-|頭痛・頭重感、めまい、ふらつき|立ちくらみ、眠気、不眠、悪夢|-| | ||
+ | //|感覚器|-|-|-|-| | ||
+ | |眼|-|-|-|霧視、涙液分泌減少| | ||
+ | //|耳|-|-|-|-| | ||
+ | //|錐体外路症状|-|-|-|-| | ||
+ | |循環器・心臓|-|徐脈、心胸比増大、房室ブロック、低血圧|動悸、心房細動、心室性期外収縮、胸痛|-| | ||
+ | //|血管|-|-|-|-| | ||
+ | |呼吸器・胸郭および縦隔障害|-|-|呼吸困難、気管支痙れん|-| | ||
+ | |消化器|-|-|悪心、嘔吐、胃部不快感、腹部不快感、食欲不振、下痢|-| | ||
+ | //|皮膚・皮下組織系|-|-|-|-| | ||
+ | |過敏症|-|-|発疹、皮膚そう痒感|-| | ||
+ | //|下垂体・副腎皮質系|-|-|-|-| | ||
+ | //|免疫系|-|-|-|-| | ||
+ | //|代謝及び栄養|-|-|-|-| | ||
+ | //|体液・電解質|-|-|-|-| | ||
+ | //|内分泌|-|-|-|-| | ||
+ | //|筋骨格系及び結合組織障害|-|-|-|-| | ||
+ | //|全身|-|-|-|-| | ||
+ | //|投与部位|-|-|-|-| | ||
+ | //|適用部位|-|-|-|-| | ||
+ | //|感染症|-|-|-|-| | ||
+ | //|抵抗機構|-|-|-|-| | ||
+ | |その他|-|けん怠感、浮腫|脱力感、気分不快感、疲労感、四肢冷感、悪寒、しびれ感、血清脂質の上昇、CK(CPK)の上昇|糖尿病増悪| | ||
+ | //|臨床検査|-|-|-|-| | ||
+ | |||
+ | ****慢性心不全の場合 [#z2d4daf1] | ||
+ | |BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):5%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):0.1~5%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):0.1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明| | ||
+ | //|血液及びリンパ系障害|-|-|-|-| | ||
+ | |肝臓|AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇|肝腫大、ビリルビン、LDH、Al-P、γ-GTPの上昇|-|-| | ||
+ | //|肝胆道系|-|-|-|-| | ||
+ | |腎臓|尿酸、クレアチニンの上昇|BUNの上昇、尿糖、頻尿|-|-| | ||
+ | //|泌尿器|-|-|-|-| | ||
+ | //|生殖系及び乳房|-|-|-|-| | ||
+ | //|精神系|-|-|-|-| | ||
+ | |精神神経系|めまい、立ちくらみ|頭痛・頭重感、ふらつき、眠気、不眠|-|悪夢| | ||
+ | //|感覚器|-|-|-|-| | ||
+ | |眼|-|霧視|-|涙液分泌減少| | ||
+ | //|耳|-|-|-|-| | ||
+ | |錐体外路症状|-|-|-|-| | ||
+ | |循環器・心臓|徐脈|心胸比増大、房室ブロック、低血圧、動悸、胸痛|-|心房細動、心室性期外収縮| | ||
+ | //|血管|-|-|-|-| | ||
+ | |呼吸器・胸郭および縦隔障害|呼吸困難|-|-|気管支痙れん| | ||
+ | |消化器|-|悪心、腹部不快感、食欲不振|-|嘔吐、胃部不快感、下痢| | ||
+ | //|皮膚・皮下組織系|-|-|-|-| | ||
+ | |過敏症|-|発疹|-|皮膚そう痒感| | ||
+ | //|下垂体・副腎皮質系|-|-|-|-| | ||
+ | //|免疫系|-|-|-|-| | ||
+ | //|代謝及び栄養|-|-|-|-| | ||
+ | //|体液・電解質|-|-|-|-| | ||
+ | //|内分泌|-|-|-|-| | ||
+ | //|筋骨格系及び結合組織障害|-|-|-|-| | ||
+ | //|全身|-|-|-|-| | ||
+ | //|投与部位|-|-|-|-| | ||
+ | //|適用部位|-|-|-|-| | ||
+ | //|感染症|-|-|-|-| | ||
+ | //|抵抗機構|-|-|-|-| | ||
+ | |その他|倦怠感、浮腫、血清脂質の上昇|脱力感、気分不快感、疲労感、四肢冷感、しびれ感、CK(CPK)の上昇、糖尿病増悪|-|悪寒| | ||
+ | //|臨床検査|-|-|-|-| | ||
**ジェネリック医薬品 [#a193824b] | **ジェネリック医薬品 [#a193824b] | ||
- | -メインハーツ錠 (製薬会社:日医工株式会社) | + | -ウェルビー錠 |
- | -ウェルビー錠 (製薬会社:サンド株式会社) | + | -ビソプロロールフマル酸塩錠 |
- | -ルーク錠 (製薬会社:全星薬品工業株式会社) | + | -ビソプロロールフマル酸塩錠(旧名称:メインハーツ錠) |
- | -ルーク錠 (製薬会社:ニプロファーマ株式会社) | + | -ビソプロロールフマル酸塩錠(旧名称:ルーク錠) |
- メインテート錠 のバックアップ一覧
- メインテート錠 のバックアップ差分(No. All)
- 1: 2012-01-14 (土) 14:10:38 seriza
- 現: 2019-03-25 (月) 20:34:16 kondo
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