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4: 2018-12-18 (火) 20:09:11 kondo ソース 現: 2024-09-26 (木) 20:17:32 kondo ソース
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**作用と効果 [#i5129713] **作用と効果 [#i5129713]
-眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸、上肢痙縮、下肢痙縮 + 
-2歳以上の小児脳性麻痺患者における下肢痙縮に伴う尖足 + 
-重度の原発性腋窩多汗症、斜視+眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸、上肢痙縮、下肢痙縮、重度の原発性腋窩多汗症、斜視、痙攣性発声障害、既存治療で効果不十分又は既存治療が適さない過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁、既存治療で効果不十分又は既存治療が適さない神経因性膀胱による尿失禁
**用法・用量 [#jb78219d] **用法・用量 [#jb78219d]
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---痙攣筋 ---痙攣筋
眼輪筋、皺眉筋、前頭筋、口輪筋、大頬骨筋、小頬骨筋、笑筋、広頸筋、オトガイ筋等 眼輪筋、皺眉筋、前頭筋、口輪筋、大頬骨筋、小頬骨筋、笑筋、広頸筋、オトガイ筋等
 +
 +***片側顔面痙攣 [#mcc4a077]
 +通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として以下の用量を痙攣筋※に筋肉内注射する。痙攣筋が複数ある場合は、分割して投与する。
 +
 +初回投与の場合には合計で10単位を投与する。
 +初回投与後4週間観察し、効果が不十分な場合には、さらに追加で合計20単位を上限として投与することができる。
 +症状再発の場合には、合計で30単位を上限として再投与することができる。ただし、投与間隔は8週以上とすること。
 +※痙攣筋:眼輪筋、皺眉筋、前頭筋、口輪筋、大頬骨筋、小頬骨筋、笑筋、広頸筋、オトガイ筋等
 +
 +
***痙性斜頸 [#ycf59b98] ***痙性斜頸 [#ycf59b98]
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胸鎖乳突筋、僧帽筋、板状筋、斜角筋、僧帽筋前縁、肩甲挙筋、傍脊柱筋、広頸筋等 胸鎖乳突筋、僧帽筋、板状筋、斜角筋、僧帽筋前縁、肩甲挙筋、傍脊柱筋、広頸筋等
-***上肢痙縮 [#d211ad88] 
-通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として複数の緊張筋に合計240単位を分割して筋肉内注射する。1回あたりの最大投与量は240単位であるが、対象となる緊張筋の種類や数により、投与量は必要最小限となるよう適宜減量する。 
-また、再投与は前回の効果が減弱した場合に可能であるが、3ヵ月以内の再投与は避けること。 [#v4350ae7] 
--緊張筋 
-橈側手根屈筋、尺側手根屈筋、深指屈筋、浅指屈筋、長母指屈筋、母指内転筋等 
-***下肢痙縮 [#d5335231+***上肢痙縮 [#s31aee36
-通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として複数の緊張筋に合計300単位を分割して筋肉内注射する。1回あたりの最大投与量は300単位であるが、対象となる緊張筋の種類や数により、投与量は必要最小限となるよう適宜減量する。 +-成人 
-また、再投与は前回の効果が減弱した場合に可能であるが、3ヵ月以内の再投与は避けること。 +通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として複数の緊張筋※に合計400単位を分割して筋肉内注射する。1回あたりの投与量は最大400単位であるが、対象となる緊張筋の種類や数により、必要最小限となるよう適宜減量する。また、再投与は前回の効果が減弱した場合に可能であるが、投与間隔は12週以上とすること。 
--緊張筋 +-小児 
-腓腹筋(内側頭、外側頭)、ヒラメ筋、後脛骨筋等+通常、2歳以上の小児にはA型ボツリヌス毒素として複数の緊張筋※に合計3~6単位/kgを分割して筋肉内注射する。1回あたりの投与量は6単位/kgと200単位のいずれも超えないこととし、対象となる緊張筋の種類や数により、必要最小限となるよう適宜減量する。また、再投与は前回の効果が減弱した場合に可能であるが、投与間隔は12週以上とすること。 
 +※緊張筋:上腕二頭筋、上腕筋、腕橈骨筋、橈側手根屈筋、尺側手根屈筋、深指屈筋、浅指屈筋、長母指屈筋、母指内転筋等
-***2歳以上の小児脳性麻痺患者における下肢痙縮に伴う尖足 [#k209371b+***下肢痙縮 [#jcfa2ea7
-通常、2歳以上の小児にはA型ボツリヌス毒素として4単位/kgを、罹患している腓腹筋の内側頭・外側頭の各々2ヵ所に筋肉内注射する。両下肢に投与する場合は、4単位/kgを両肢に分割して投与する。 +-成人 
-初回投与以後、効果不十分な場合にはヒラメ筋、後脛骨筋等へ投与することができる。なお、症状に応じて適宜増減することができる。ただし、1回の総投与量は200単位を超えないこととし、再投与は前回の効果が消失した場合に可能であるが、3ヵ月以内の再投与は避けること。+通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として複数の緊張筋※に合計300単位を分割して筋肉内注射する。1回あたりの投与量は最大300単位であるが、対象となる緊張筋の種類や数により、必要最小限となるよう適宜減量する。また、再投与は前回の効果が減弱した場合に可能であるが、投与間隔は12週以上とすること。 
 +-小児 
 +通常、2歳以上の小児にはA型ボツリヌス毒素として複数の緊張筋※に合計4~8単位/kgを分割して筋肉内注射する。1回あたりの投与量は、一側下肢への投与で8単位/kgと300単位、両下肢への投与で10単位/kgと340単位のいずれも超えないこととし、対象となる緊張筋の種類や数により、必要最小限となるよう適宜減量する。また、再投与は前回の効果が減弱した場合に可能であるが、投与間隔は12週以上とすること。 
 +※緊張筋:腓腹筋(内側頭、外側頭)、ヒラメ筋、後脛骨筋等
-***重度の原発性腋窩多汗症 [#x570e247+***重度の原発性腋窩多汗症 [#ga8eba3f
-通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として片腋窩あたり50単位を、複数の部位(10〜15ヵ所)に1〜2cm間隔で皮内投与する。再投与は前回の効果が減弱した場合に可能であるが、4ヵ月以内の再投与は避けること。 +通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として片腋窩あたり50単位を、複数の部位(10~15ヵ所)に1~2cm間隔で皮内投与する。再投与は前回の効果が減弱した場合に可能であるが、投与間隔は16週以上とすること。 
-***斜視 [#j26ad070]+ 
 +***斜視 [#la45b837]
通常、成人及び12歳以上の小児にはA型ボツリヌス毒素として以下の用量を外眼筋に筋肉内注射する。 通常、成人及び12歳以上の小児にはA型ボツリヌス毒素として以下の用量を外眼筋に筋肉内注射する。
--初回投与 +初回投与 
---上下斜視の場合:上直筋又は下直筋に1.25〜2.5単位 +(1)上下斜視の場合:上直筋又は下直筋に1.25~2.5単位 
---20プリズムジオプトリー未満の水平斜視の場合:内直筋又は外直筋に1.25〜2.5単位 +(2)20プリズムジオプトリー未満の水平斜視の場合:内直筋又は外直筋に1.25~2.5単位 
---20〜50プリズムジオプトリーの水平斜視の場合:内直筋又は外直筋に2.5〜5.0単位 +(3)20~50プリズムジオプトリーの水平斜視の場合:内直筋又は外直筋に2.5~5.0単位 
---1ヵ月以上持続する外転神経麻痺の場合:内直筋に1.25〜2.5単位 +(4)1ヵ月以上持続する外転神経麻痺の場合:内直筋に1.25~2.5単位 
----初回投与後4週間観察し、効果が不十分な場合には、さらに追加で初回投与量の2倍までの用量を上限として投与することができる。 +初回投与後4週間観察し、効果が不十分な場合には、さらに追加で初回投与量の2倍までの用量を上限として投与することができる。 
----前回の効果が減弱した場合には、過去に投与された1回投与量の2倍までの用量を上限として再投与することができる。ただし、3ヵ月以内の再投与は避けること。 +前回の効果が減弱した場合には、過去に投与された1回投与量の2倍までの用量を上限として再投与することができる。ただし、投与間隔は12週以上とすること。 
----1回の投与における1つの筋あたりの投与量は10単位を超えないこと。+1回の投与における1つの筋あたりの投与量は10単位を超えないこと。 
 +***痙攣性発声障害 [#rb5907c2] 
 +通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として以下の用量を内喉頭筋に筋肉内注射する。 
 + 
 +-内転型痙攣性発声障害 
 +初回投与:片側の甲状披裂筋に2.5単位を投与する。 
 +再投与:前回の効果が減弱した場合には、片側又は両側の甲状披裂筋に再投与することができる。ただし、投与間隔は12週以上とすること。なお、症状に応じて投与量を適宜増減することができるが、片側あたり2.5単位を超えないこと。 
 +-外転型痙攣性発声障害 
 +初回投与:片側の後輪状披裂筋に5.0単位を投与する。 
 +再投与:前回の効果が減弱した場合には、片側の後輪状披裂筋に再投与することができる。ただし、投与間隔は12週以上とすること。なお、症状に応じて投与量を適宜増減することができるが、5.0単位を超えないこと。 
 +***既存治療で効果不十分又は既存治療が適さない過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁 [#sbbda183] 
 +通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として100単位を排尿筋に分割して注射する。再投与は前回の効果が減弱した場合に可能であるが、投与間隔は12週以上とすること。 
 + 
 +***既存治療で効果不十分又は既存治療が適さない神経因性膀胱による尿失禁 [#da7c60c5] 
 +通常、成人にはA型ボツリヌス毒素として200単位を排尿筋に分割して注射する。再投与は前回の効果が減弱した場合に可能であるが、投与間隔は12週以上とすること。
**生活上の注意 [#p0bf07ad] **生活上の注意 [#p0bf07ad]
Line 90: Line 114:
眼瞼下垂、複視、斜視 眼瞼下垂、複視、斜視
 + 
***重大な副作用 [#wf4bad7c] ***重大な副作用 [#wf4bad7c]
-ショック、アナフィラキシー、血清病 -ショック、アナフィラキシー、血清病

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