1: 2015-11-20 (金) 18:36:50 seriza | 現: 2024-09-26 (木) 21:22:28 kondo | ||
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*カルボプラチン(Carboplatin) [#t144913f] | *カルボプラチン(Carboplatin) [#t144913f] | ||
''抗悪性腫瘍剤'' | ''抗悪性腫瘍剤'' | ||
- | -パラプラチン注射液 (製薬会社:ブリストル マイヤーズ株式会社) | + | -パラプラチン注射液 (製薬会社:製造販売元 チェプラファーム株式会社/販売元 ) |
**作用と効果 [#l448cbce] | **作用と効果 [#l448cbce] | ||
がん細胞が分裂する段階において阻害し、がん細胞を死滅させます。 | がん細胞が分裂する段階において阻害し、がん細胞を死滅させます。 | ||
- | 通常、頭頸部癌、肺小細胞癌、睾丸腫瘍、卵巣癌、子宮頸癌、悪性リンパ腫、非小細胞肺癌、乳癌、小児悪性固形腫瘍瘍(神経芽腫・網膜芽腫・肝芽腫・中枢神経系胚細胞腫瘍、再発または難治性のユーイング肉腫ファミリー腫瘍・腎芽腫)の治療に用いられます。 | + | |
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+ | 頭頸部癌、肺小細胞癌、睾丸腫瘍、卵巣癌、子宮頸癌、悪性リンパ腫、非小細胞肺癌、乳癌、子宮体癌 | ||
+ | 以下の悪性腫瘍に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法 | ||
+ | 小児悪性固形腫瘍(神経芽腫・網膜芽腫・肝芽腫・中枢神経系胚細胞腫瘍、再発又は難治性のユーイング肉腫ファミリー腫瘍・腎芽腫) | ||
**用法・用量 [#q9f27ac0] | **用法・用量 [#q9f27ac0] | ||
- | 通常1日1回または1日間~2日間投与して3~4週間休むという方法を繰り返します。効果を見ながら長期間投与する場合があります。吐き気を防止するため、あらかじめ吐き気止めの薬を投与する場合があります。 | + | |
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+ | -頭頸部癌、肺小細胞癌、睾丸腫瘍、卵巣癌、子宮頸癌、悪性リンパ腫、非小細胞肺癌 | ||
+ | 通常、成人にはカルボプラチンとして、1日1回300~400mg/m2(体表面積)を投与し、少なくとも4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。なお、投与量は、年齢、疾患、症状により適宜増減する。 | ||
+ | |||
+ | -乳癌 | ||
+ | トラスツズマブ(遺伝子組換え)及びタキサン系抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはカルボプラチンとして、1日1回300~400mg/m2(体表面積)を投与し、少なくとも3週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。なお、投与量は、患者の状態により適宜減ずる。 | ||
+ | |||
+ | -小児悪性固形腫瘍(神経芽腫・網膜芽腫・肝芽腫・中枢神経系胚細胞腫瘍、再発又は難治性のユーイング肉腫ファミリー腫瘍・腎芽腫)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法 | ||
+ | --神経芽腫・肝芽腫・中枢神経系胚細胞腫瘍、再発又は難治性のユーイング肉腫ファミリー腫瘍・腎芽腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法 | ||
+ | イホスファミドとエトポシドとの併用療法において、カルボプラチンの投与量及び投与方法は、カルボプラチンとして635mg/m2(体表面積)を1日間点滴静注又は400mg/m2(体表面積)を2日間点滴静注し、少なくとも3~4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。 | ||
+ | なお、投与量及び投与日数は疾患、症状、併用する他の抗悪性腫瘍剤により適宜減ずる。 | ||
+ | また、1歳未満もしくは体重10kg未満の小児に対して、投与量には十分配慮すること。 | ||
+ | |||
+ | --網膜芽腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法 | ||
+ | ビンクリスチン硫酸塩とエトポシドとの併用療法において、カルボプラチンの投与量及び投与方法は、カルボプラチンとして560mg/m2(体表面積)を1日間点滴静注し、少なくとも3~4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。 | ||
+ | ただし、36ヵ月齢以下の患児にはカルボプラチンを18.6mg/kgとする。 | ||
+ | なお、投与量及び投与日数は疾患、症状、併用する他の抗悪性腫瘍剤により適宜減ずる。 | ||
+ | |||
+ | -子宮体癌 | ||
+ | 他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはカルボプラチンとして、1日1回AUC5~6mg・min/mL相当量を投与し、少なくとも3週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。なお、投与量は、患者の状態により適宜減ずる。 | ||
+ | |||
+ | -効能共通 | ||
+ | 本剤投与時、投与量に応じて250mL以上のブドウ糖注射液又は生理食塩液に混和し、30分以上かけて点滴静注する。 | ||
**生活上の注意 [#j2972a19] | **生活上の注意 [#j2972a19] | ||
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主な副作用として、悪心・嘔吐、食欲不振、蕁麻疹、脱毛、全身倦怠感、発熱、下痢、口内炎、腹痛、便秘、発疹、血尿、蛋白尿、浮腫、悪寒、脱水、体重減少、呼吸困難、末梢神経障害、頭痛などが報告されています。 | 主な副作用として、悪心・嘔吐、食欲不振、蕁麻疹、脱毛、全身倦怠感、発熱、下痢、口内炎、腹痛、便秘、発疹、血尿、蛋白尿、浮腫、悪寒、脱水、体重減少、呼吸困難、末梢神経障害、頭痛などが報告されています。 | ||
- | ***稀な副作用 [#xe85ee28] | + | ***重大な副作用 [#xe85ee28] |
- | -汎血球減少などの骨髄抑制 | + | -骨髄抑制 |
- | 発熱、悪寒、咳、鼻水が出る、めまい、出血しやすい、血が止まりにくい、あざができる、体がだるい、疲れやすい、息切れ、のどの痛み | + | 汎血球減少、貧血(ヘモグロビン減少、赤血球減少、ヘマトクリット値減少、白血球減少、好中球減少、血小板減少、出血等があらわれることがある。 |
- | -ショック・アナフィラキシー | + | -ショック、アナフィラキシー |
- | 唇や爪などが青紫色になる、胸や息が苦しくなる、急に気分が悪くなる、めまいがする | + | チアノーゼ、呼吸困難、胸内苦悶、血圧低下、気管支痙攣等があらわれることがある。 |
-間質性肺炎 | -間質性肺炎 | ||
- | 発熱、咳、胸や息が苦しくなる | + | 発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがある。 |
- | -急性腎不全 | + | -急性腎障害、ファンコニー症候群 |
- | 尿の出が悪くなる、血尿が出る | + | BUN、血清クレアチニン、クレアチニン・クリアランス値等に異常があらわれることがある。 |
-肝不全、肝機能障害、黄疸 | -肝不全、肝機能障害、黄疸 | ||
- | 黄疸が出る | ||
-消化管壊死、消化管穿孔、消化管出血、消化管潰瘍 | -消化管壊死、消化管穿孔、消化管出血、消化管潰瘍 | ||
- | 激しい腹痛、下血 | ||
-出血性腸炎、偽膜性大腸炎 | -出血性腸炎、偽膜性大腸炎 | ||
- | 激しい腹痛、下痢 | + | 激しい腹痛・下痢等があらわれることがある。 |
-麻痺性イレウス | -麻痺性イレウス | ||
- | 食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹痛、腹部の膨満、腸内容物のうっ滞 | + | 腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹痛、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等)があらわれることがある。 |
-脳梗塞、肺梗塞 | -脳梗塞、肺梗塞 | ||
- | 意識の低下、手足のしびれ、息苦しい | ||
-血栓・塞栓症 | -血栓・塞栓症 | ||
- | 手足のしびれ、息苦しい | + | 血栓・塞栓症(肺塞栓、脳血栓、その他の動脈又は静脈血栓症等) |
-心筋梗塞、うっ血性心不全 | -心筋梗塞、うっ血性心不全 | ||
- | 動悸、息切れ、胸が痛い、苦しい | ||
-溶血性尿毒症症候群 | -溶血性尿毒症症候群 | ||
- | 出血しやすい、血が止まりにくい、尿の出が悪くなる、皮膚や白目が黄色くなる、めまいがする、皮膚に紫色の斑点ができる | + | 血小板減少、溶血性貧血、腎不全を主徴とする溶血性尿毒症症候群があらわれることがある。 |
- | -急性呼吸窮迫症候群 | + | |
- | 急に呼吸が困難になる | + | -血小急性呼吸窮迫症候群 |
- | -播種性血管内凝固症候群 | + | 急速に進行する呼吸困難、低酸素症、両側性びまん性肺浸潤影等の胸部X線異常等があらわれることがある。 |
- | 出血しやすい、血が止まりにくい | + | -播種性血管内凝固症候群(DIC) |
+ | 血小板数、血清FDP値、血漿フィブリノゲン濃度等の血液検査に異常が認められる場合がある。 | ||
-急性膵炎 | -急性膵炎 | ||
- | 上腹部の激痛 | + | 血清アミラーゼ値、血清リパーゼ値等に異常が認められる場合がある。 |
-難聴 | -難聴 | ||
- | 耳が聞こえにくい | + | 難聴、耳鳴等があらわれることがある。 |
-白質脳症(可逆性後白質脳症症候群を含む) | -白質脳症(可逆性後白質脳症症候群を含む) | ||
- | 歩行時のふらつき、口のもつれ、物忘れ、動作緩慢 | + | 歩行時のふらつき、舌のもつれ、痙攣、頭痛、錯乱、視覚障害等があらわれることがある。 |
-腫瘍崩壊症候群 | -腫瘍崩壊症候群 | ||
- | 尿量が減る | + | -うっ血乳頭、球後視神経炎、皮質盲 |
+ | -溶血性貧血 | ||
+ | クームス陽性の溶血性貧血があらわれることがある。 | ||
+ | - | ||
+ | - | ||
+ | |||
+ | ***その他の副作用 [#u0f9dbc2] | ||
+ | |BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):10%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):1~10%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明| | ||
+ | //|血液及びリンパ系障害|-|-|-|-| | ||
+ | |肝臓|ALT上昇|AST上昇、Al-P上昇、ビリルビン上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇|-|-| | ||
+ | //|肝胆道系|-|-|-|-| | ||
+ | |腎臓|-|血尿、蛋白尿|乏尿|-| | ||
+ | //|膵臓|-|-|-|-| | ||
+ | //|泌尿器|-|-|-|-| | ||
+ | //|生殖系及び乳房|-|-|-|-| | ||
+ | |精神神経系|-|末梢神経障害(しびれ等)、頭痛|耳鳴、聴力低下、視力障害、眩暈、痙攣、異常感覚、味覚異常、神経過敏、不安、不眠|-| | ||
+ | //|精神系|-|-|-|-| | ||
+ | //|神経系|-|-|-|-| | ||
+ | //|感覚器|-|-|-|-| | ||
+ | //|眼|-|-|-|-| | ||
+ | //|耳|-|-|-|-| | ||
+ | //|鼻腔|-|-|-|-| | ||
+ | //|錐体外路症状|-|-|-|-| | ||
+ | |循環器・心臓|-|-|心電図異常(期外収縮)、心悸亢進、血圧上昇、血圧低下、不整脈(頻脈、徐脈、心房細動、心房粗動、房室ブロック)|-| | ||
+ | //|血管|-|-|-|-| | ||
+ | //|呼吸器・胸郭および縦隔障害|-|-|-|-| | ||
+ | |消化器|悪心・嘔吐、食欲不振|下痢、口内炎、腹痛、便秘|口渇|-| | ||
+ | |皮膚・皮下組織系|脱毛|-|色素沈着、爪の変色、皮膚疾患|-| | ||
+ | |過敏症|-|発疹|瘙痒感|蕁麻疹| | ||
+ | //|下垂体・副腎皮質系|-|-|-|-| | ||
+ | //|免疫系|-|-|-|-| | ||
+ | //|代謝及び栄養|-|-|-|-| | ||
+ | |体液・電解質|-|血清ナトリウム、カリウム、クロール、カルシウム、リン、マグネシウム等の異常|抗利尿ホルモン分泌異常症候群|-| | ||
+ | //|内分泌|-|-|-|-| | ||
+ | //|筋骨格系及び結合組織障害|-|-|-|-| | ||
+ | //|全身|-|-|-|-| | ||
+ | //|投与部位|-|-|-|-| | ||
+ | //|適用部位|-|-|-|-| | ||
+ | //|感染症|-|-|-|-| | ||
+ | //|傷害、中毒及び処置合併症|-|-|-|-| | ||
+ | //|抵抗機構|-|-|-|-| | ||
+ | |その他|全身倦怠感|発熱、浮腫|疼痛、潮紅、ほてり、胸部不快感、吃逆、注射部位反応(発赤、腫脹、疼痛、壊死、硬結等)、低蛋白血症|無力症、尿酸上昇、悪寒、脱水、体重減少、アルブミン低下、呼吸困難| | ||
+ | //|臨床検査|-|-|-|-| | ||
**ジェネリック医薬品 [#u6bba882] | **ジェネリック医薬品 [#u6bba882] | ||
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- パラプラチン注射液 のバックアップ一覧
- パラプラチン注射液 のバックアップ差分(No. All)
- 1: 2015-11-20 (金) 18:36:50 seriza
- 現: 2024-09-26 (木) 21:22:28 kondo
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