1: 2011-12-18 (日) 13:31:12 seriza | 現: 2022-03-19 (土) 17:19:23 kondo | ||
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Line 3: | Line 3: | ||
*デキサメタゾン (Dexamethasone) [#z967e579] | *デキサメタゾン (Dexamethasone) [#z967e579] | ||
''副腎皮質ホルモン製剤'' | ''副腎皮質ホルモン製剤'' | ||
- | -デカドロン錠 (製薬会社:日医工株式会社) | + | -デカドロン錠 (製薬会社:製造販売元 日医工株式会社/) |
- | -デカドロンエリキシル (製薬会社:日医工株式会社) | + | -デカドロンエリキシル (製薬会社:製造販売元 日医工株式会社/) |
**作用と効果 [#y624f12d] | **作用と効果 [#y624f12d] | ||
- | 体で作られる副腎皮質ホルモンと似た作用をもち、炎症やアレルギー反応を抑える働きがあります。通常、副腎皮質ホルモンの不足によって起こる症状や、免疫の異常やアレルギーによって起こる気管支喘息、リウマチ、膠原病、炎症による症状などさまざまな病気の治療に用いられます。 | + | -慢性副腎皮質機能不全(原発性、続発性、下垂体性、医原性)、急性副腎皮質機能不全(副腎クリーゼ)、副腎性器症候群、亜急性甲状腺炎、甲状腺中毒症〔甲状腺(中毒性)クリーゼ〕、甲状腺疾患に伴う悪性眼球突出症、ACTH単独欠損症、下垂体抑制試験 |
+ | -関節リウマチ、若年性関節リウマチ(スチル病を含む)、リウマチ熱(リウマチ性心炎を含む)、リウマチ性多発筋痛 | ||
+ | -エリテマトーデス(全身性及び慢性円板状)、全身性血管炎(高安動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症を含む)、多発性筋炎(皮膚筋炎)、強皮症 | ||
+ | -ネフローゼ及びネフローゼ症候群 | ||
+ | -うっ血性心不全 | ||
+ | -気管支喘息、喘息性気管支炎(小児喘息性気管支炎を含む)、薬剤その他の化学物質によるアレルギー・中毒(薬疹、中毒疹を含む)、血清病 | ||
+ | -重症感染症(化学療法と併用する) | ||
+ | -溶血性貧血(免疫性又は免疫性機序の疑われるもの)、白血病(急性白血病、慢性骨髄性白血病の急性転化、慢性リンパ性白血病)(皮膚白血病を含む)、顆粒球減少症(本態性、続発性)、紫斑病(血小板減少性及び血小板非減少性)、再生不良性貧血 | ||
+ | -限局性腸炎、潰瘍性大腸炎 | ||
+ | -重症消耗性疾患の全身状態の改善(癌末期、スプルーを含む) | ||
+ | -劇症肝炎(臨床的に重症とみなされるものを含む)、胆汁うっ滞型急性肝炎、慢性肝炎(活動型、急性再燃型、胆汁うっ滞型)(但し、一般的治療に反応せず肝機能の著しい異常が持続する難治性のものに限る)、肝硬変(活動型、難治性腹水を伴うもの、胆汁うっ滞を伴うもの) | ||
+ | -サルコイドーシス(但し、両側肺門リンパ節腫脹のみの場合を除く)、びまん性間質性肺炎(肺線維症)(放射線肺臓炎を含む) | ||
+ | -肺結核(粟粒結核、重症結核に限る)(抗結核剤と併用する)、結核性髄膜炎(抗結核剤と併用する)、結核性胸膜炎(抗結核剤と併用する)、結核性腹膜炎(抗結核剤と併用する)、結核性心のう炎(抗結核剤と併用する) | ||
+ | -脳脊髄炎(脳炎、脊髄炎を含む)(但し、一次性脳炎の場合は頭蓋内圧亢進症状がみられ、かつ他剤で効果が不十分なときに短期間用いること)、末梢神経炎(ギランバレー症候群を含む)、筋強直症、重症筋無力症、多発性硬化症(視束脊髄炎を含む)、小舞踏病、顔面神経麻痺、脊髄蜘網膜炎 | ||
+ | -悪性リンパ腫(リンパ肉腫症、細網肉腫症、ホジキン病、皮膚細網症、菌状息肉症)及び類似疾患(近縁疾患)、好酸性肉芽腫、乳癌の再発転移 | ||
+ | -抗悪性腫瘍剤(シスプラチンなど)投与に伴う消化器症状(悪心・嘔吐) | ||
+ | -特発性低血糖症 | ||
+ | -原因不明の発熱 | ||
+ | -副腎摘除、臓器・組織移植、侵襲後肺水腫、副腎皮質機能不全患者に対する外科的侵襲 | ||
+ | -蛇毒・昆虫毒(重症の虫さされを含む) | ||
+ | -強直性脊椎炎(リウマチ性脊椎炎) | ||
+ | -卵管整形術後の癒着防止 | ||
+ | -前立腺癌(他の療法が無効な場合)、陰茎硬結 | ||
+ | -★湿疹・皮膚炎群(急性湿疹、亜急性湿疹、慢性湿疹、接触皮膚炎、貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎、アトピー皮膚炎、乳・幼・小児湿疹、ビダール苔癬、その他の神経皮膚炎、脂漏性皮膚炎、進行性指掌角皮症、その他の手指の皮膚炎、陰部あるいは肛門湿疹、耳介及び外耳道の湿疹・皮膚炎、鼻前庭及び鼻翼周辺の湿疹・皮膚炎など)(但し、重症例以外は極力投与しないこと)、★痒疹群(小児ストロフルス、蕁麻疹様苔癬、固定蕁麻疹を含む)(但し、重症例に限る。また、固定蕁麻疹は局注が望ましい)、蕁麻疹(慢性例を除く)(重症例に限る)、★乾癬及び類症〔尋常性乾癬(重症例)、関節症性乾癬、乾癬性紅皮症、膿疱性乾癬、稽留性肢端皮膚炎、疱疹状膿痂疹、ライター症候群〕、★掌蹠膿疱症(重症例に限る)、★扁平苔癬(重症例に限る)、成年性浮腫性硬化症、紅斑症(★多形滲出性紅斑、結節性紅斑)(但し、多形滲出性紅斑の場合は重症例に限る)、IgA血管炎(重症例に限る)、ウェーバークリスチャン病、粘膜皮膚眼症候群〔開口部びらん性外皮症、スチブンス・ジョンソン病、皮膚口内炎、フックス症候群、ベーチェット病(眼症状のない場合)、リップシュッツ急性陰門潰瘍〕、レイノー病、★円形脱毛症(悪性型に限る)、天疱瘡群(尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、Senear-Usher症候群、増殖性天疱瘡)、デューリング疱疹状皮膚炎(類天疱瘡、妊娠性疱疹を含む)、先天性表皮水疱症、帯状疱疹(重症例に限る)、★紅皮症(ヘブラ紅色粃糠疹を含む)、顔面播種状粟粒性狼瘡(重症例に限る)、アレルギー性血管炎及びその類症(急性痘瘡様苔癬状粃糠疹を含む)、潰瘍性慢性膿皮症、新生児スクレレーマ | ||
+ | -内眼・視神経・眼窩・眼筋の炎症性疾患の対症療法(ブドウ膜炎、網脈絡膜炎、網膜血管炎、視神経炎、眼窩炎性偽腫瘍、眼窩漏斗尖端部症候群、眼筋麻痺)、外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法で点眼が不適当又は不十分な場合(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、虹彩毛様体炎)、眼科領域の術後炎症 | ||
+ | -急性・慢性中耳炎、滲出性中耳炎・耳管狭窄症、メニエル病及びメニエル症候群、急性感音性難聴、血管運動(神経)性鼻炎、アレルギー性鼻炎、花粉症(枯草熱)、進行性壊疽性鼻炎、喉頭炎・喉頭浮腫、耳鼻咽喉科領域の手術後の後療法 | ||
+ | -難治性口内炎及び舌炎(局所療法で治癒しないもの) | ||
+ | -嗅覚障害、急性・慢性(反復性)唾液腺炎 | ||
+ | -全身性ALアミロイドーシス | ||
+ | |||
+ | ★:外用剤を用いても効果が不十分な場合あるいは十分な効果を期待し得ないと推定される場合にのみ用いること | ||
**用法・用量 [#p95cd0f0] | **用法・用量 [#p95cd0f0] | ||
- | -関節リウマチなど | ||
- | 通常、成人は1日1~16錠(主成分として0.5~8mg)を1~4回に分けて服用しますが、治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されます。 | ||
- | -抗悪性腫瘍剤投与に伴う悪心・嘔吐 | ||
- | 通常、成人は1日8~40錠(主成分として4~20mg)を1~2回に分けて服用しますが、1日最大服用量は40錠(20mg)までです。 | ||
- | いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。 | ||
- | 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、飲み忘れた分は飲まないで1回分を飛ばし、次に飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。 | ||
**副作用 [#l2f9fdaf] | **副作用 [#l2f9fdaf] | ||
Line 23: | Line 47: | ||
- | ***稀な副作用 [#bee2848f] | + | ***重大な副作用 [#bee2848f] |
-誘発感染症、感染症の増悪 | -誘発感染症、感染症の増悪 | ||
発熱、咽頭痛、咳 | 発熱、咽頭痛、咳 | ||
-続発性副腎皮質機能不全、糖尿病 | -続発性副腎皮質機能不全、糖尿病 | ||
全身倦怠感、吐き気・嘔吐、口渇 | 全身倦怠感、吐き気・嘔吐、口渇 | ||
- | -骨粗鬆症、大腿骨および上腕骨などの骨頭無菌性壊死、ミオパシー、脊椎圧迫骨折、長骨の病的骨折 | ||
- | 腰背部痛、股関節痛 | ||
-消化性潰瘍、消化管穿孔、膵炎 | -消化性潰瘍、消化管穿孔、膵炎 | ||
みぞおちの痛みや圧痛、胸やけ、嘔吐 | みぞおちの痛みや圧痛、胸やけ、嘔吐 | ||
+ | -精神変調、うつ状態、痙攣 | ||
+ | -骨粗鬆症、大腿骨および上腕骨などの骨頭無菌性壊死、ミオパシー、脊椎圧迫骨折、長骨の病的骨折 | ||
+ | 腰背部痛、股関節痛 | ||
-緑内障、後嚢白内障 | -緑内障、後嚢白内障 | ||
激しい眼痛、頭痛、吐き気 | 激しい眼痛、頭痛、吐き気 | ||
+ | -血栓塞栓症 | ||
+ | ***その他の副作用 [#y3dc5a91] | ||
+ | |BGCOLOR(#d3d3d3):副作用|BGCOLOR(#dcdcdc):5%以上|BGCOLOR(#dcdcdc):1~5%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):1%未満|BGCOLOR(#dcdcdc):頻度不明| | ||
+ | |血液及びリンパ系障害|-|-|-|白血球増多、好中球減少症、血小板減少症、白血球減少症| | ||
+ | //|肝臓|-|-|-|-| | ||
+ | //|肝胆道系|-|-|-|-| | ||
+ | //|腎臓|-|-|-|-| | ||
+ | //|膵臓|-|-|-|-| | ||
+ | //|泌尿器|-|-|-|-| | ||
+ | //|生殖系及び乳房|-|-|-|-| | ||
+ | |精神神経系|-|-|-|多幸症、不眠、頭痛、めまい、振戦、末梢性感覚ニューロパチー、激越、傾眠| | ||
+ | //|精神系|-|-|-|-| | ||
+ | //|神経系|-|-|-|-| | ||
+ | //|感覚器|-|-|-|-| | ||
+ | |眼|-|-|-|中心性漿液性網脈絡膜症等による網膜障害、眼球突出| | ||
+ | //|耳|-|-|-|-| | ||
+ | //|鼻腔|-|-|-|-| | ||
+ | //|錐体外路症状|-|-|-|-| | ||
+ | //|循環器・心臓|-|-|-|-| | ||
+ | //|血管|-|-|-|-| | ||
+ | //|呼吸器・胸郭および縦隔障害|-|-|-|-| | ||
+ | |消化器|-|-|-|下痢、悪心・嘔吐、胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口渇、食欲不振、食欲亢進、便秘| | ||
+ | |皮膚・皮下組織系|-|-|-|ざ瘡、多毛、脱毛、色素沈着、皮下いっ血、紫斑、線条、そう痒、発汗異常、顔面紅斑、紅斑、創傷治癒障害、皮膚菲薄化・脆弱化、脂肪織炎、皮膚乾燥| | ||
+ | |過敏症|-|-|-|発疹| | ||
+ | //|下垂体・副腎皮質系|-|-|-|-| | ||
+ | //|免疫系|-|-|-|-| | ||
+ | |代謝及び栄養|-|-|-|満月様顔貌、野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝| | ||
+ | |体液・電解質|-|-|-|浮腫、血圧上昇、低カリウム性アルカローシス、低ナトリウム血症、高カリウム血症| | ||
+ | |内分泌|-|-|-|月経異常| | ||
+ | |筋骨格系及び結合組織障害|-|-|-|筋肉痛、関節痛、関節腫脹| | ||
+ | //|全身|-|-|-|-| | ||
+ | //|投与部位|-|-|-|-| | ||
+ | //|適用部位|-|-|-|-| | ||
+ | //|感染症|-|-|-|-| | ||
+ | //|傷害、中毒及び処置合併症|-|-|-|-| | ||
+ | //|抵抗機構|-|-|-|-| | ||
+ | |その他|-|-|-|発熱、疲労感、ステロイド腎症、頻尿、体重増加、精子数及びその運動性の増減、しゃっくり、発声障害、咳嗽、動悸、耳鳴| | ||
+ | //|臨床検査|-|-|-|-| | ||
**ジェネリック医薬品 [#j179fcba] | **ジェネリック医薬品 [#j179fcba] | ||
-デキサメタゾンエリキシル (製薬会社:東和薬品株式会社) | -デキサメタゾンエリキシル (製薬会社:東和薬品株式会社) |
- デカドロン錠 のバックアップ一覧
- デカドロン錠 のバックアップ差分(No. All)
- 1: 2011-12-18 (日) 13:31:12 seriza
- 現: 2022-03-19 (土) 17:19:23 kondo
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